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2023年09月15日

フレキシブルな対応力を発揮する 「小規模多機能ホーム とこしえ田名」

株式会社日本ライフデザインは首都圏を中心に介護付有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム、デイサービス、小規模多機能型居宅介護、ショートステイ、福祉用具レンタルなど、多岐にわたる介護サービス施設を開発運営しています。
お客様の幸せ、ご家族の幸せ、そして社員・スタッフの幸せを実現する「シニア・シルバービジネス」を提供しています。
株式会社日本ライフデザインは湖山医療福祉グループの一員ですが、「自らが受けたいと思う医療と福祉の創造」との理念をもとに、人材の育成・医療連携の強化・施設や設備の充実などを通し、今後もあらゆるニーズに応えていこうとしています。
今回訪問したのは「小規模多機能ホーム とこしえ田名」です。
住宅街の中に立地していて、木のぬくもりが感じられる施設です。
インタビューに応えてくれたのは、エリア長渡邉伸さん、管理者古根村和実さんです。

写真

とこしえ田名のコンセプト

それでは会社や施設のコンセプトを教えてください。

渡邉さん:株式会社日本ライフデザインは首都圏を中心に介護付有料老人ホームや、デイサービス、ショートステイ、サービス付き高齢者向け住宅や小規模多機能型居宅介護(以下、小多機)を運営しています。全国で介護事業を運営している湖山医療福祉グループ一員として事業展開をしています。
グループの小多機も57を数え、全国でもトップクラスの運営数となっています。
「とこしえ(永遠)」という名前は住み慣れた地域でずっと長く住んでいただきたいという思いからネーミングされています。
また、それぞれの施設で名前に意味合いも持たせているので、
もに れから あわせを がおで のしみながら じみのかおで」
と、とこしえ田名の頭文字に思いを込めました。

建物も特徴的ですが、そこにも何か考えがあるのですか?

渡邉さん:とこしえ田名から徒歩2分のところに弊社の介護付有料老人ホームアーバンリビング相模原がございます。
「自らが受けたいと思う 医療と福祉の創造」の理念をもとに地域に必要な介護事業所を検討し、小多機があったら良いねという結論に達し、設立に向け着手しました。
第二の我が家としてご利用いただきたいということから、木造平屋ということになったのです。また、八角形の大きな屋根になっていますが、真ん中に柱があって傘にも見えます。一つ屋根の下に集まり、一つ傘の下で快適に過ごしてもらうという意味合いをもたせています。
高齢者施設は鉄筋コンクリート作りが多いですが、ここは無垢の木材を使用し、壁には天然素材の珪藻土を使い、あたたかみを感じていただける作りとなっています。

確かに、木造だとなんとも気持ちが落ち着きますね。

渡邉さん:小規模多機能については在宅介護を行うお客様の「在宅介護の最後の砦だ」と思って運営に当たっています。通常のデイサービスや訪問介護の枠で収まらない方たちに柔軟なサービスを提供するためにこの事業は生まれているのですから、お客様のニーズに合わせた対応をするのが私たちの使命です。
首都圏では比較的入所系の施設も多くありますが、在宅で何とか過ごしたいという方の想いに応えられるのが小多機だと思っています。

フロア
フロア

小多機のメリットについて

小多機について詳しく教えてください。

古根村さん:小多機の認知度はまだまだ低いと感じています。
通い・泊り・訪問・担当ケアマネの4点がセットになり一か所でまかなえるのです。通常ですと、事業所ごと個別に探して契約しなければならないので、ご家族には手間がかかることです。ところが小多機なら一つの契約で済みます。
それから、通い・泊り・訪問と全て顔なじみの同じスタッフが対応するので、安心感があることが特徴です。

デイサービスとの違いを教えてください。

古根村さん:宿泊サービスでは緊急対応のために居室は必ず一部屋開けています。例えば、ご家族が急に体調を崩されたとか、大雨や大雪の災害時にご家族が動けない時など、突発的な出来事があった際に、私たちがお迎えし、受け入れできるように常時備えています。
通いの時間も柔軟性に富んでいて、お風呂だけ入りに来おられる方とか、逆に朝から夕食を食べ終えるまでおられる方も対応しています。ご希望の時間に送り迎えしています。

渡邉さん:具体的には朝6時から夜22時まで通いサービスを提供しておりお受入れが可能となっています。通常のデイサービスなら、ワゴン車で朝9時30にお迎え来て夕方5時にお送りするのがスタンダードですが、小多機はコンパクトな車で、お客様のニーズに合わせた時間で個別に送迎を行っております。
また、デイサービスのお迎えは玄関先まですが、小多機はご自宅に上がってお出かけの準備を訪問サービスとして実施することが可能です。小規模多機能は登録性で定員29名という人数だからであり、介護度に応じた定額制となっています。
デイサービスは1回毎に計算しますが、小多機は月額で計算します。包括報酬という考え方となっています。

訪問介護で小多機を利用するメリットは何でしょう?

古根村さん:ご本人の希望の時間やニーズに合わせて訪問し、買い物や清掃などしています。通常の訪問介護だと、決められた日時に行きますから臨機応変の対応は出来かねます。
小多機でとても重宝がられるのは安否確認ですね。ご自宅で倒れてしまって起き上がれないなど、緊急の対応もしています。特に独居の方には安心できるサービスですよね。

担当ケアマネが小多機の人であるメリットは何ですか?

古根村さん:ケアマネが全て見える範囲でサービス提供されているので、利用者様に最適なケアプランを考えることができます。また、実際に現場でケアしているスタッフと相談しながら一緒に考えるので、現実味が増します。
居宅のケアマネですと、各サービス提供事業所に聞いた情報を元にプランを立てることになるので温度差が出てくる場合もあります。

渡邉さん:古根村所長が管理者とケアマネを兼務しているので、利用者のお困りごともワンストップで対応できます。古根村所長は名実ともにとこしえ田名の顔となっています。

スタッフカウンター
スタッフカウンター

とこしえ田名の強み

では、グループシナジーとしてとこしえ田名が得ている優位性はどのようなことがありますか?

渡邉さん:私は大和市と相模原市エリアを担当させて頂いており、エリア内での活性化も考えています。
大和市のあるデイサービスの管理者をしている者が音楽療法の先生なので、そのデイサービスはとても盛り上がっています。
でも、そのデイサービスだけにとどめておくのは勿体ないと、コロナ禍においてはリモートで各施設に繋いで音楽療法を実施してきたのですが、最近は実際に施設を訪問して実施しています。
今月とこしえ田名でも実施しますが、小多機を知ってもらう良い機会にもなると、一般公開を予定しています。
今後も月に1回は継続して行おうと計画していますが、音楽療法を行う小多機はそう無いのではないかと思います。

直ぐそばのアーバンリビング相模原とは何か連携がありますか?

渡邉さん:一般的な小多機だと、グループホームのように皆で食事を作ったり、湯煎の食事や弁当などの配食サービスを利用しているところが多いかと思いますが、とこしえ田名では介護付有料老人ホーム アーバンリビング相模原の厨房でお作りした食事をご提供させて頂いています。
栄養管理されたお食事が出ますので、制限食も提供できますし、食事形態も柔軟に対応できます。また、昼食はセレクト食の日もありますので、バラエティに富んだ食事を楽しんでいただけます。
その他、介護技術や知識の向上のための職員研修も施設間で連携しながら行い介護技術や知識の向上機会を共有しています。

お客様から喜ばれている点はどのようなことがありますか?

渡邉さん:先ずは受け入れ幅が広いことです。先日も特定疾患がある40代の方のご相談がありました。やはり若ければ若いほど、在宅にいたいというお気持ちから小規模多機能の利用に繋がるケースがございました。
病院のご退院を迫られていたこともあり、お問合せから受け入れるまでのスピード感を大切にしています。ご相談があったその日に利用開始したこともありました。小規模多機能ならではの対応ができたケースだと思います。
退院後に自宅へすぐに戻れないような方のご相談が比較的多いです。
とこしえを利用しながら徐々に自宅に戻る時間を増やしていって、完全に在宅復帰するという方もおられました。
その逆に、ここを利用しつつ、最終的には老人ホームや特養に入居するという方もおられます。とにかく利用者様のニーズに応えて柔軟に対応することが喜ばれています。
古根村さん:いつでも予約なしで面会できることもご家族から喜ばれていますね。ご自宅から通われている方がメインですので感染リスクもありますが、メリハリのある感染対策をおこなっております。外出や外泊もお客様のニーズに沿ってご対応しております。

浴室
浴室

これまでの半生

それでは、とこしえ田名で働くまでの人生の道のりを教えてください。

古根村さん:私が大学生の時に、母が民生委員をしていました。私も手伝うことがあったのですが、自宅訪問をしながら介護の重要性を感じました。
大学に通いつつヘルパー2級を取り、卒業とともに、ある社会福祉法人に就職しました。そこでは、23年間働きましたが、デイサービス・ショートステイ・グループホーム・特養・サービス付き高齢者向け住宅を運営していて、全て経験することができました。
未だ、していないこともチャレンジしたいと思い、看護小規模多機能型居宅介護でケアマネをしました。しかし、そこはどうしても看護がメインになってしまい、病院の延長のような雰囲気になっていたのです。それでは小多機はどうなのだろうと、とこしえ田名の扉をたたいたわけです。
小多機はその方に最も適した介護サービスを提供しますし、私も現場に出たりしながら、ご利用者とも近くに居られることがとても良いです。実際にご利用者の声をダイレクトに伺うことができるので、その声に直ぐに応えて喜ばれることにやりがいを感じています。
介護の世界でトータル25年働いてきました。3Kなどと言われたりもしますが、私は介護の仕事を辞めたいと思ったことはありません。もっと、若い人たちにも、この魅力を伝えていけたらと思っています。

今日はお忙しい中、ありがとうございました。

管理者 古根村和実さん
管理者 古根村和実さん
 

取材後記:八角形の屋根は柱が真ん中にあり、傘をイメージしているという話を伺いつつ、森進一の‘おふくろさん’の歌詞が脳裏をかすめました。
「♪雨が降る日は傘になり お前もいつかは世の中の 傘になれよと教えてくれた~」
とこしえ田名は、まさに地域の傘のような存在だなと思ったのでした。

施設情報

施設名 小規模多機能ホーム とこしえ田名
施設種別 その他
住所 神奈川県相模原市中央区田名4745
入居時費用 0円
月額費用 129,000円
アクセス 京王相模原線・JR横浜線:橋本駅、相模原駅より 神奈川中央交通バス「田名バスターミナル」下車 徒歩3分
居室
廊下
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