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2023年10月18日

施設ではなくご自宅を「レジデンスりんどう」

エィチ・ピーアンドシー株式会社は、未来に向けて、人々の健康と快適な生活をサポートする事をスローガンとした会社です。
事業活動は、Health(健康関連事業)、Beauty(美容関連事業)、Care(介護保険関連事業)を柱として、それぞれの頭文字(H・B・C)を会社の商号としているのです。
多くの人の願いが「健康」と「美」と「幸せな老後」にあると言えますが、その願いを叶えるトータルビジネスを目指して、働く一人ひとりの専門性やアイデアを大切に、商品開発や良質なサービス提供に取り組んでいます。

今回訪問したのは「レジデンスりんどう」。
令和元年11月1日にオープンした、サービス付き高齢者向け住宅です。近くに複合商業施設やホームセンター、ドラッグストアなどもあり、お買い物にも便利な立地です。
インタビューに応じてくれたのは、所長の瀬戸裕史さん、係長代理の木村桂さん、事務員の小池知加子さんです。

写真

レジデンスりんどうのコンセプトについて

それでは、会社やこのホームのコンセプトや理念を教えてください。

瀬戸さん:企業理念の中に「地域にて介護関連事業の中核をになうべく、『りんどうブランド』を確立する」という言葉があるのですが、地域に根差した在宅介護を中心とした事業展開をしてきました。
居宅介護支援事業所・訪問介護・訪問看護・福祉用具貸与、販売店・介護施設を幾つも運営して、在宅介護に特化してきたので、地域からは支持されています。その流れでサービス付き高齢者向け住宅レジデンスりんどうをオープンしたのですが、施設ではなくご自宅であることを目指して運営してきました。もちろん施設の体を成していますが、介護施設というものを前面には出さず、在宅介護、「ここは家である」というコンセプトでやってきました。

他にも大事にしてきた理念がありますか?

瀬戸さん:「職員同士に同等の関係を保ち、敬意を払い、感謝の気持ちを忘れずにチームワークを高めます」という職員理念があります。
チームワークという意識はしっかり根付いていますね。
常時医療行為がなければ、幅広くどのような方でも積極的にお迎え入れしてきたので、職員の経験値や職員同士のチームワークは上がってきました。介護保険非該当の方でも、重介護の方やお看取りの方も対応してきました。
利用者様が快適に生活できるように、介護保険を駆使しつつ、介護保険で補えない部分はこちらで工夫しながら対応してきています。

もっとありますか?

瀬戸さん:「利用者の想いに誠実な気持ちと態度で常に接します」と言う言葉もありますが、私たちは自分たちのサービスを押し付けず、利用者様に選んでいただくようにしているのです。
ここはデイサービスも併設していますが、利用者様の6割は外部のデイサービスを使っておられます。今はデイサービスも多彩ですから、その方に合ったところを選んでいただいてしかるべきです。
ですから、朝はデイサービスの送迎車でラッシュになりますよ(笑)
また、ケアマネージャーに関しても、元々担当されていたケアマネージャーにそのまま継続してもらっている方も多いのです。

フロア
フロア

レジデンスりんどうの魅力

このホームのウリを教えてください。

小池さん:私はりんどうグループ内で今年(2023年)の4月からこちらに異動になりました。来る前は単に高齢者の賃貸住宅で、必要なサービスは家族対応になっていて、ホーム側は見守りやフロントサービスを提供する高齢者向け賃貸住宅と思っていたのです。
ところが、来てみると、様々なサービスをこちら側から提供していて、利用者様にはとても便利な住まいになっているのです。これはとても魅力的なことだと思います。
また、利用者様とスタッフや事務所の距離がとても近いので、良い関係が築けています。
常にご家族との連携は密にしています。

木村さんはどのように見ておられますか?

木村さん:ここのオープンの時に運営部長から、「お困りな方がおられたら、サービス提供時間外(本来は自費料金が発生するケース)であっても、ちゃんとサービスしてもらいたい」と指導を受けました。
ですので、特定施設入居者生活介護(介護付有料老人ホーム)とほぼ同等な包括的サービスがここではなされています。これは利用者様にはお得なことであります。
私たちは訪問介護としてここに勤務していますが、訪問介護以外の仕事も沢山対応しています。例えば、食事の配膳下膳やお薬の服用のお手伝い、体調不良や突然のアクシデントの対応などもそうです。
また外出や外泊の援助や、外出先で転倒された場合などもお迎えに行ったり、病院の送迎もお手伝いすることがあります。

瀬戸さんからもお聞かせください。

瀬戸さん:正直言いまして、眺望としては周りが工場でよろしいとは言えませんが、窓が大きくて採光がよく、外の光が取り入れられているので、とても明るく心地良いのです。
また、清掃が隅々まで行き届いているので、清潔感にあふれています。清掃はオープニングの頃から徹底してきたのですが、4年経ってもいまだにピカピカしています。
食事も好評でして、HITOWAフーズが厨房に入っています。出来立ての食事をお出ししていますが、厨房のチーフが利用者様の好みをよく聞いていて、味付けや盛り付けにも工夫を凝らしてくれています。
それから、自由度が高いこともご満足いただいている点だと思います。外出外泊は大丈夫ですし、室内であれば飲酒もOKです。
コロナ禍においても面会に制限はもうけませんでした。ただ、コロナに罹った方が出てしまった時はさすがに制限かけましたが。
あくまでもここは住宅、お家なので、自宅では何をしていてもかまわないというスタンスを取っています。

事務員 小池知加子さん
事務員 小池知加子さん

利用者様やご家族からの評価

ご家族から評価を得ていることはどのようなことですか?

小池さん:ご家族に喜んでいただいていることは、ここのスタッフが皆、優しくて温かいということです。
スタッフ間の関係性も良く仲良く協力していますので、情報共有がスムーズにできています。
そして、スタッフが利用者様の些細な変化にも敏感に気づいて対応しているので、それもご家族からは評価されていますね。
瀬戸所長が優しく丁寧なことも好評ですよ。

入居者様からどのような評価がありますか?

木村さん:手前みそですが、うちのスタッフは良く働きますよ(笑)。接遇も良いですので、どこに出しても恥ずかしくありません。
ここは残念なことに看護師が勤務していませんので、それを理由に退去される方もおられますが、「やっぱりここが良かった」と戻って来られる利用者様もおられます。
利用者様からは、「ここは自宅だと思っているし、あなたたちは家族同様なんだから、敬語で話しかけなくてもいいよ」などとも言われたりします。
私たちは、ここを選んでくださった方たちを大事にしたいと本当に思っています。残る余生を心地よく暮らしていただくためにできる限りのことをしたいのです。
日曜はデイサービスがお休みですが、麻雀やカラオケを楽しんでもらうことなどもしています。

こちらのデイサービスは、どのような特徴がありますか?

瀬戸さん:カラオケの機械に「エルダーシステム」というアプリが入っていて、体操したり、体操のお兄さんとライブ中継してイベントできるようになっているので、大いに活用しています。
それと、ほぼ毎日理学療法士が来てリハビリを実施しています。来れない時は看護師が代わって対応してます。
ご希望とあらば、毎日入浴もできるので、入浴目的で週日デイサービスを利用している方もおられます。一般浴は勿論ですが、機械浴もありますので、長い期間ご利用していただけるようになっています。

係長代理 木村桂さん
係長代理 木村桂さん

レジデンスりんどうまでの道のり

ではここに至るまでの半生をお語り下さい。

小池さん:私は元々、医療事務として、調剤薬局やクリニックの事務員をしていました。
整形の医院で働いていた時に、ご自分で動けないご高齢の患者様に対して、受付で見ているだけでどうしようもないことが度々あり、それがもどかしくてヘルパーの資格を取得したのです。
その後、りんどうグループに就職しました。
福祉用具のショップで事務員兼店員として働きましたが、介護用品や介護保険の知識を身に付ける良い機会になりました。
グループ内の異動でこちらに来ましたが、今まで培ってきたことが役に立っています。
例えば服薬サービスのことは薬局で得た経験が活用されていますし、福祉用具ショップで得た知識も今大いに活かされています。
利用者様が家族のように接してきてくれますが、私は人が大好きなので、とても充実した毎日を送らせていただいています。

木村さんもお願いします。

木村さん:私が高校生の時に生徒会の先輩が介護の話をしてくれて、それがずっと胸に残っていました。やがて進路を定める時も、「これからは介護が必要とされる」という話を先生がしてくださったので介護の道を選びました。
養成校に通って介護福祉士を取得して、それ以来ずっと介護畑一本で来たのです。
私が就職した当時は未だ介護保険もない時代でしたが、今のお年寄りは幸せだと思います。
30年前の特養は、流れ作業のように介助していましたし、プライバシーも何もあったもんじゃない状況でした。
色々改善され環境も随分よくなりました。当時を思うと隔世の感があります。
でも私は一貫してお年寄りが好きなのですよね。
初めてお給料をいただいた時に、「好きなことをして、こんなにお金をいただいて、とても幸せ」と母に話しました。
今もお年寄りと話したり、一緒にいると楽しいというか幸せを感じます。
役職が付くと事務仕事が増えてしまいましたが、現場に出る機会があると、水を得た魚のようになってしまいます(笑)。

瀬戸さんもお願いします。

瀬戸さん:私はこれと言ったきっかけがあるわけではないのですが、福祉の学校に通い、介護の仕事に就きました。
そのうち、「もっと極めなければ」と思い立ち、通信大学に編入して学び直しました。
ケアマネージャーの資格も取りましたが、自分の思い描いたケアプランが上手くはまり、利用者様やご家族に喜ばれることにはとてもやりがいを感じました。
その後りんどうグループに入り、約8年ほどケアマネージャーとして勤務してきましたが、ここの管理者に抜擢されたのです。
役職に就くと経営的なことも身に付けなければなりませんし、現在複数の居宅介護支援事業所の統括もしています。
色々と学ばされ成長させられています。

今日はお忙しい中、ありがとうございました。

所長 瀬戸裕史さん
所長 瀬戸裕史さん
 

取材後記:館内見学をさせていただくと、フロアが明るく驚いてしまう程でした。また、ここで働くスタッフの方たちも明るい笑顔なのです。
りんどうの花言葉に「あなたの悲しみに寄り添う」という意味もありますが、利用者様にしっかり寄り添っている香りが漂っているようでした。

施設情報

施設名 レジデンスりんどう
施設種別 サービス付き高齢者向け住宅
住所 神奈川県伊勢原市上粕屋765-1
入居時費用 124,000~126,000円
月額費用 183,500~184,500円
アクセス 車の場合、東名高速道路利用で東京ICから約35分、新東名「伊勢原大山IC」から約5分。
電車の場合、小田急線で新宿駅から55分。
バスの場合、伊勢原駅からバス乗車8分、バス停の目の前。
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