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2023年09月14日

家庭の延長を目指す「たいしんかていな東名横浜」

運営会社は北九州を地盤に全国でドラッグストア・調剤薬局・介護施設をチェーン展開している株式会社大信薬局です。
地元にしっかり根付いて店舗展開を行い、医療介護全般にわたって事業展開を行っています。
老人ホーム運営は「家庭のような」ホームの実現を目指して、入浴やお食事の提供などすべて日常生活上の自立支援は、「家庭のような」雰囲気を保ちながら行っています。
「たいしんかていな東名横浜」では入居者の希望や従来の生活との連続性を考慮しながら、99名一律ではなく入居者おひとりおひとり各々異なる個別で最適な支援を行います。

今回インタビューに応じてくれたのは、施設長の石橋理さん、看護師の森由実さん、生活相談員の津川利信さん、介護リーダーの武者彩夏さん、介護リーダーの中居静子さんです。

写真

「家庭的な」たいしんかていな東名横浜

先ずはネーミングから来る想いを語ってください。

石橋さん:「たいしんかていな」シリーズは全国でここが3棟目になります。そして、初の関東進出になります。
「かていな」の名前の由来は、「家庭的な」「家庭の延長で」という意味合いをもたせています。
私のモットーは利用者様の笑顔を引き出すことなのです。利用者様が家庭で過すように、ここでも笑顔で楽しく暮らしていただきたいと願っています。
そうであるにはスタッフ自身が笑顔でおもてなしできないといけません。
特に認知症の方に笑顔を一つ増やすことは、その進行を遅らせる大切な薬だと思っているのです。そのためにも、従業員が楽しく働ける環境を常に提供するのが上に立つ者の役目だと考えています。

この施設の家庭的な面を更に語っていただけますか?

森さん:私は病院勤務が長く、今回が初めの老人ホームなのですが、とても家庭的でなごやかな雰囲気です。入居者様も落ち着いていて穏やかに暮らしておられます。
認知症の方にとって煩雑な状況だと、周りに引っ張られて混乱してしまう方もいます。けれども、ここでは職員が密に関わることができているので認知症の方も精神状態が安定していて、すごく良いですね。

介護の方からはどう見ていますか?

武者さん:とてもアットホームな施設になってきています。利用者様とスタッフの距離感が近く、施設側と利用者側というスタンスよりは、利用者様もスタッフに対して家族のように接していただいている面があります。
利用者様とのコミュニケーションがしっかり取れているので、利用者様に伺いながら、ケアのあり方を決めていることが多いです。

フロア
フロア

つくりあげていく楽しみ

オープンして半年ですが、そのご様子を教えてください。

中居さん:2023年3月にオープンしていて、約半年が過ぎました。新卒もいれば、ベテランもいる中で、利用者様は元より、スタッフもまた居心地の良い施設づくりをしてきました。
ここの一番の魅力は色々なスタッフが忌憚なく意見を出し合いながら、なんでも話し合えることですね。
既存の施設だと出来上がっているものに合わせていかなければなりませんが、ここは一から全部自分たちで考えてやっています。例えばユニホームでも自分たちが色や形なども決めさせてもらいましたし、備品類も一つひとつ私たちが吟味して選ばせてもらったのです。

そこまで、自分たちで作り上げたのですか。

武者さん:色々なルールやケアの仕方に関しても明確に決まっていないことがあったので、みんなでつくり上げてきました。スタッフの意見だけではなく、利用者様のご要望を含めてオペレーションを構築してきました。
既存の施設ですとタイムスケジュールがあり、そこに利用者様の動きをはめ込むような流れがありますが、ここでは利用者様が主体で、利用者様に合わせて施設の流れが動いている、利用者様に合わせてスケジュールを変化させているという感じです。

入居に関してはいかがですか?

石橋さん:大信薬局が母体の老人ホームと言っても認知度が低い中でオープンしていますので、正直なところ苦労しています。
けれども見学に来ていただければ、料金の割に最新の設備が設置されていることを目の当たりにされたり、食事やレクリエーションが充実していることを評価されて、入居を決めている方も多数おられます。
そして、何よりも利用者様が一日笑顔で過ごしていることが一番の決め手となっています。

生活相談員 津川利信さん
生活相談員 津川利信さん

たいしんかていな東名横浜の魅力について

ではここのウリについて教えてください。

津川さん:眠りスキャンが99床全てのベッドに装備されていることは安心です。眠りスキャンは、睡眠、覚醒、呼吸や心拍、離床などの情報がパソコンのモニターやスタッフの端末にリアルタイムで表示されます。
転倒リスクが高い方の対応は、夜間2時間に1回の巡回では不十分なことがあります。その逆に巡回によって覚醒してしまう方もいるわけです。
眠りスキャンで睡眠状態が把握できるので、スタッフは無駄な動きを減らすことができ、介護をより必要とする利用者様に注力できるようになっているのです。
また、心拍や呼吸に関しても、苦しさを訴えられない利用者様もおられるのですが、眠りスキャンがそれも察知して警告をしてくれるので、とても安心感が得られます。

医療やリハビリに関してはいかがですか?

森さん:医療的対応に関しては、現時点では軟膏塗布や点眼などにとどまっていますが、今後は痰の吸引が必要な方の受け入れも行っていきます。
夜間は看護師はオンコール対応となっておりますが、昼夜問わず急変時には医療連携もスムーズですし、緊急時には往診医が24時間365日駆けつけてくれます。

中居さん:機能訓練室にはトレーニング器具が沢山設置されています。まだ、専属の機能訓練をする者はがいないのですが、将来的にはトレーニングする利用者様で賑わうようになることを計画しています。

森さん:現時点では、食事前の嚥下体操や、作業療法的なレクリエーションなどを行っております。

他にもありますか?

武者さん:お食事がとてもおいしいです。季節の食材を取り入れていて家庭的な味わいですよ。カロリーや塩分など控えた食事の提供もできるようになっています。

津川さん:日清食品が厨房に入っていまして、月に1回は行事食など豪華な食事を出してもらっています。嚥下状態によって一口大や刻み食、ミキサー食も対応できます。
季節のものとして、先日もウナギやスイカなども出してもらいましたね。

武者さん:それから、レクリエーションが盛んです。得意なスタッフもいるので、盛り上げてくれています。

看護師 森由実さん
看護師 森由実さん

たいしんかていな東名横浜に至る道のり

それでは、これまでの半生を教えてください。

森さん:私が小学生の時に祖父が脳出血をして、10年以上植物人間状態で入院していたことがあります。ずっと天井を見たまま過ごしていることに、「これは幸せなのだろうか」と疑問に思ったのです。それが看護へのきっかけとなりました。
大学で看護を学び、その後呼吸器病棟で働きました。退院後に皆様がどのような療養生活を送っているのか知る由もありませんでしたが、とても気になることではありました。
その後、病院を移り血液内科で勤務しましたが、患者様は予後が悪く亡くなる方を多く看てきました。メンタル的にも転換期を迎えたと思い、老人ホームで働くことを決め、巡り合ったのがこちらの施設でした。
ずっと急性期の病院で働いてきたので、患者様と深く接することができませんでしたが、ここでは「この利用者様の幸せは何だろう」と考えながら、寄り添うことができるので意義深く思っています。

津川さん、お願いします。

津川さん:私は実家で祖父と祖母と一緒に暮らしてきました。祖父母は足腰が弱り私も介護していましたが、やがて仕事としての介護もしてみようと思い立ちました。
自宅で身内に対して行う介護と、施設で行う介護は全然違っていいて、とても視野が広がったのでした。
もっと、介護のことを深めていきたいと思い、資格など取得していきました。やがて、生活相談員の仕事に携わるようになったのですが、私にはとても取り組みがいの有る仕事となったのです。
介護にお困りなご家族のご相談にのったり、利用者様のお困りごとを伺ったり、本人様の背景からの情報を知り、それを現場につないでいく重要な役割を担う価値ある仕事だと実感しています。

では、武者さん、お聞かせください。

武者さん:高校の時に看護師になりたかったのですが、社会人になった後に改めて看護助手をしながら看護学校を目指しました。
看護助手の仕事は結構楽しかったのですが、あくまで補佐役だったので、介護ならもっと主体的に働けるのではと思い、介護の道に方向転換したのです。
3年ほど特養で働きましたが、その後ここのオープンを知り転職してきました。
介護職は大変なことや上手くいかないことなどもありますが、総じて楽しいです。
毎日が違うと言いますか、利用者様も日々状況が異なるので、どうしたら快適に感じてもらえるか考えさせられます。
そして、一人で行う仕事ではなく、チームプレイで対応することが醍醐味です。スタッフがいかに働きやすい環境にできるかが、利用者様にとっても生活しやすくなるかに繋がっています。その環境整備をすることにやりがいを感じています。

中居さんもお聞かせください。

中居さん:もともとは事務員として老人ホームに就職したのです。当時は介護のことは知識も経験も全くなかったのですが、通院介助は事務員の仕事と言われ、とても不安になってしまったのです。
そのことが発端で、介護の資格を取りに行ったのですが、その後は介護の仕事をすることにしたのです。
先ずは人数が少ないグループホームに入職して、経験と自信がついた頃に特養で働きました。10年くらい勤務しましたが、ここが新規開設するという情報を得て転職してきたのです。
利用者様ができなかったことができるようになったり、歩けなかった方が歩けるようになったりする様子を見ることができると、生命力の凄さを感じます。そのお手伝いを一緒にさせてもらうのはやりがいを感じますね。

では、石橋さん、お願いします。

石橋さん:私は長年サッカーに携わってきました。特に子供たちにサッカーを教えてきたのですが、やがては療育の世界に身を置きたいと願うようになりました。障害を持つ子供をサポートして、健常者と同じステージに立たせたいという夢を持っているのです。
年も40歳になった頃に地に足を付けなければと思い、療育に近いところに介護があると考えて、介護の道を選んだのです。
グループホームに勤めましたが、そこの管理者がとても素晴らしい方で、私の目標となり憧れとなりました。やがて、介護職から管理者になり、それから管理職として介護施設に関わり続けています。
たいしんかていなの施設長として、ご家族から「ここに入居できて良かった」と言われることにとてもやりがいを感じます。そして、スタッフがここで楽しんで働いてもらえるよう環境を提供し続けられるように心掛けています。

今日はお忙しい中、ありがとうございました。

施設長 石橋理さん
施設長 石橋理さん
 

取材後記:取材当日は夏祭りの日で、準備に追われる中、皆さん笑顔でインタビューに応えてくださいました。皆さんの笑顔が利用者様の笑顔に繋がるとの石橋施設長の話しが、本当にそうなのだなと実感しました。

施設情報

施設名 たいしんかていな東名横浜
施設種別 介護付有料老人ホーム
住所 神奈川県横浜市瀬谷区卸本町9334-1
入居時費用 0円
月額費用 195,740円
アクセス すずかけ台駅から1.8km
南町田グランベリーパーク駅から1.9km
介護リーダー 武者彩夏さん
介護リーダー 中居静子さん
老人ホーム・介護施設探しは「老人ホーム相談プラザ」で
老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
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