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2015年01月21日

介護職員初任者研修の資格体験談/4日目 介護初任者研修のカリキュラムはグループワークが多い?

「4日目!介護初任者研修はグループワークが多い?」

まだ4日か・・・。先は長いですね。やっぱり慣れない勉強(研修)は、仕事の疲れとはまた質が異なりますね。今日の先生も冒頭に話していましたが、インフルエンザが流行しているので手洗い、うがい、食事は大切にしましょう。あと、付け加えるとしたら睡眠ですね。さて、本日の講師の先生は午前が横浜市都筑区にある地域ケアプラザの副所長の方で、午後は横浜市緑区の介護事務所の所長です。午後は初の女性の先生です。

今日の初任者研修のお題は「自立に向けた介護」「介護保険制度」です。

■介護初任者研修はグループワークが多い?
私が友人に「介護職員初任者研修」を受講していることを話すと、「グループワのークが多いんでしょ?」と言われました。結論から言うと「多いです。」今日(4日目)は1回でした(偶然少ない「介護保険制度」についての座学でした)。これまでの3日間は1日3-4回程度がグループワークです。介護職員初任者研修で行っているグループワークは先生から課題が出され、それをまず個人で考え、2人組みやグループ内(4~8人程度)で発表、ディスカッション、グループの代表が全体で発表(しないときもある)という感じです。

「知らない人と嫌だな」「発表とか嫌だな」と思われるかもしれませんが、これも私の見解ですが、テキストだけの研修よりグループワークがあった方がずっと良いです。まず、他の人の考え方を知ることができるし、自分のことについても深く考えることができます。まー本音は時間の経過が早く感じることですかね。でも介護職員初任者研修のカリキュラムは130時間ですので、この頭を動かすグループワークは結構重要なポイントです。
あと、知らない人も次第に知っている人になるし、発表も正解がひとつというものは少ないのでそれぞれの意見や考えを言えば良いのでさほど悩むようなことでもありません。

前回(介護初任者研修の3日目)のレポートはこちら

自立に向けた介護

これは、3日目に習った「人権と尊厳を支える介護」と密接な関係があると思います。自立とは、「利用者が自らの選択と決定に基づいて充実した生活を送ろうとする行為の総体」とのことです。「人の手助けを借りて15分で衣服を着、仕事に出かけられる人間は、自分で衣服を着るのに2時間かかるために家にいるほかない人間より自立している」という有名な自立生活の規定があるそうですが、要するに時間をかけて自力で行って社会参加(仕事や趣味、人との交流など)する時間が減るくらいなら、人の手を借りて充実した生活をする方が自立的な生活と言えるのではないですか?ということです。

あと、自立に大切なことは「欲求」が重要でその欲求が意欲、行動につながるそうです。例えば、普段は飲み物を飲むときに介護を受けながらストローで飲んでいたけど、おいしくないと感じて、自らコップで飲みたくなる。そうするとどうしたらいいのか本人や家族、介護職の人が方法を考え、握りやすい取っ手のあるコップ、落ちても壊れないコップを探し、チャレンジをしてみる。そもそも、これも欲求があるから行動につながった自立のひとつですね。以前にビジネス書で「欲こそが自らの成長につながる」というのを読んだことがあります。まさに介護でも本質は同じだなと実感しました。いずれにしてもここまで共通しているのは「利用者本位」「利用者が自ら選択して決める」ですね。

■介護保険制度の基本理念
まず、制度を知るには理念を知ることが大切ですね。会社でいうと、私の経験上「企業理念」が社員に浸透していない会社はやっぱり組織力が弱い傾向があります。そして理念は悩んだときに立ち戻るものなのでとても重要な意味を持つのではないかと思います。ということで、私の備忘録も兼ねて介護保険制度の基本理念を紹介します。
①高齢者の尊厳の保持
②要介護状態の軽減・予防の重視
③医療との十分な連携
④被保険者の自由な選択による被保険者にふさわしいサービスの提供
⑤民間の活力による多様な事業者・施設によるサービスの提供
⑥在宅における自立した日常生活の重視
⑦国民の共同連帯

自立に向けた介護

介護保険制度にA相談員がモノ申す

介護保険は、介護認定を受けた後に利用者の状態の変化があった場合は区分を変更するための申請ができます。区分とは介護度ですね。これで何が起きるかと言うと、身体状況が悪くなったからもう少し介護サービスを付加したいので今は介護度2だけど、介護度3程度のサービスを活用したいということです。先生は「介護度を上げる申請はあったが、介護度を下げる申請はない(10年以上の経験)」とのことです。利用者としては、せっかくサービスが利用できているのに、それをあえて減らすことはないというのが一般的な心理じゃないかと思います。

でもこれってそもそも問題ありますよね?利用者本位で、その人らしい生活を送るため、自立した生活を送るための介護保険制度であるのに、介護度の悪化は日常的にあっても、軽減(下げること)はない。テレビCMだってグルコサミン飲んで歩けるようになった、趣味を楽しむことができただとか、言っているのに介護は改善なし。介護保険制度に色々課題があるのは理解しているのですが、何か仕組みで解決するべきではないかと思います。わかりやすいのは、改善(介護度が軽くなったら)したら、介護サービス事業者に加算点(ボーナス)を出したらいいのではないかと思いました。加算点は、医療業界でも介護業界でもあることですが、特定のサービスを行った場合などにプラスでお金が出ます、という制度です(簡単に言うと)。介護度を1下げるだけで大切な税金からの支出が減ります。だから、介護サービス事業者や国の方針として利用者の介護度を下げる努力をしましょう、というのが将来の日本を考えても理にかなっているのではないかと思います。必要な人には当然必要なサービスを提供すべきですが、ただ介護保険の理念にもある通り「要介護状態の軽減」があるのであれば、そこは頑張って介護度を下げた介護サービス事業者にもメリットがあるべき仕組みが必要なのではないかとおもいます。

≪2日目講師の名言≫
午前の先生「100通りのケアマネージャーがいれば、100通りのケアプランがある。」
午後の先生「今の介護業界は次世代のために介護職の地位を創っている状況です。」
午後の先生の補足をすると、5年前は医師と介護職が直接話すことはなかったが、今は介護職として医師に話すこともあるそうです。また、医師が話していたことに、「介護は生活、医療は命について勉強してきた」「今後は、双方が双方の知識を高め、連携していくことが必要」とのことです。んー深いですね。ちなみに介護職員初任者研修で「からだのしくみの基礎的理解」という科目がありますが、トータルの受講時間は7時間だけです。「人権と尊厳を支える介護」とほぼ同じです。ここからわかるように、介護職は生活を支援するというのがベースにあるのではないかと思います。

全く介護職員初任者研修の内容とは異なりますが、研修中は普段見えない、気づかないものを発見することができます。今日、ぼけーっとペットボトルを眺めていたら『「午後の紅茶」は、1986年に日本初のペットボトル入り本格紅茶として誕生しました』と書いてありました。1986年だと28年弱前ですね。28年前にペットボトル、、、そんなに多くはなかった気がしますが、すごいですね、企業って。でもこの「本格的」って何だろう?「本格的じゃない紅茶ならあったの?」何て研修中に自問自答していました。さて、今日で24.5時間が終わりました。130時間まで残り・・・遠いな。ということで体調管理に気を付けて頑張ります。

介護保険制度にA相談員がモノ申す

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