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2015年01月17日

介護職員初任者研修の資格体験談/3日目 利用者主体で介護職は俳優になるときがある?

「3日目!『人権と尊厳を支える介護』介護の根底にある大切な項目」

■介護職員初任者研修も3日目になると
まず、電車での通学でカッテが身に付きました。どの車両に乗ると乗り換えが楽か、この時間の電車に乗ればこの時間に着くなど、やはり人は考えるものですね。あと、やはり一緒に研修を受けている人たちの顔がわかってくるので自然と会話が生まれてきます。これは結構重要、いやすごく重要だと思います。緊張状態が解けるとリラックスして受講できますしね。

さて、3日目の講師の先生は旭区にある地域ケアプラザの所長の方です。まず冒頭で話されていたことは「介護職の場合、中途採用で働く方が多い」とのことです。また、過去違う業種で働いていた経験が、介護の仕事でも必ず生かせる」ということでした。ちなみに今回の研修では、4月に卒業をひかえる学生の方もいます。世界に先駆けて超高齢化社会を迎える日本にとって若い人材は本当に大切な存在ではないかと思います。2日目に習った「介護職の職業倫理」の中で、専門職としての行動規範が定められていて、「後継者の育成」というのがあります。これは深い内容だなと感じました。

前回(介護初任者研修の2日目)のレポートはこちら

介護職は俳優(女優)?

まず、介護職員初任者研修では、「利用者主体」という言葉が多くでてきます。その人らしい生活を送るために利用者(介護を受ける人)の「価値観・人生観・生活習慣など」を尊重しましょう、ということでした。そして、今回の研修で先生が繰り返し言っていたことが「利用者の今だけを見るのではなくその人の歴史や価値観・人生観・生活習慣もみましょう」ということでした。すなわち、あくまでも利用者の価値観や人生観、生活習慣に、介護職員が理解(尊重)し寄り添うことが大切ということです。ただ、これってすごく大変なことですよね。

うまく説明するのが難しいですが、寄り添うという意味ではクラブやスナックとも共通する部分があると思います。(あくまでもA相談員の勝手な考えです)きっとクラブやスナックの店員さんはお客さんの話に意図的に寄り添って会話をしますよね。そして、自分と全く違う考え方や変わった人、理不尽なことを言う人や、八つ当たりしてくる人もいるかと思いますが、その人の話を否定はしませんよね。「売れっ子は聞き上手」という話を聞いたことがあります。これはただ「あいづち」しながら聞くとは違い、プロとして様々な知識や技術を日々身に着け話についていけるようにするそうです。そして自分の経験や考えに基づく価値観でお客さんにアドバイスをするのではなく、相手の心に寄り添うそうです。でも店員さんも人間ですから、内心では「それは違うでしょ」「腹が立つな」「この人とはあわない」と思っても、そこは接客のプロとして素の自分の気持ちを抑えてある意味女優(俳優)として接客しますよね。

これが、先生の言う「介護職は俳優(女優)になるときもある」という私なりの解釈です。もちろん介護の場合は身体介助や生活援助があるので当然クラブやスナックとは異なりますが、共通する部分もあるのではないかと思います。(例えが下手で恐縮です)

講師の先生は研修の中で自らのことで、非常にわかりやすく、感銘をうけたお話(例)をしてくれたのですが、ここは介護職の「守秘義務」の大切さを本日習ったので、例としては紹介しません。ちなみに今更ですが、3日目の科目は「人権と尊厳を支える介護」です。丸一日を使った科目(実技や演習以外で)としては、この「人権と尊厳を支える介護」「からだのしくみの基礎的理解」が唯一です。それだけ大切な科目なのではないかと勝手に厚生労働省の意図を妄想している私です。

介護職は俳優(女優)?

先生が介護職は俳優(女優)を繰り返す本当の理由

私の前(上↑)のレポートでは利用者(介護を受ける人)の「価値観・人生観・生活習慣など」を尊重しましょう、という先生のお話でした。ただ、現役の先生だからこそかもしれませんが、私にはこれから介護職を目指す人たちが仕事でくじける、嫌になって辞める、それを防ぐためのメッセージも多くあったのではないかと思います。

「辛くなったときはプロとして「俳優」になりましょう。素の自分が50%で俳優が50%。」そういう感覚でやらないと、精神的に疲労してしまうということではないでしょうか。
これは私の経験ですが、やっぱり利用者も家族も「個性のある方」「いろいろな方」がいます。それは介護という仕事だけではなく、どの仕事でも同じです。でも、「相手がどんな方でもプロとして支援しなくてはならないのです(先生談)」だから、「俳優」として役を演ずる人になるときも必要なのだと思います。毎回ありのままの自分(素)で、接していたらきっと自分が疲れてしまうのではないかと思います。あと先生が話していたのは「相手の価値観・人生観・生活習慣に寄り添えた自分を褒めて、自分にエネルギーを補充して欲しい」とのことでした。あと、私が思ったことは、利用者と介護をする人がいるからこその介護であるのだから、利用者側の意識も変えていく必要があるのではないかと思います。

≪2日目講師の名言≫
辛いときはプロとして俳優になろう。
候補が他にもありました。参考までですが「相手の価値観に寄り添うということは、自分の感情がかき乱されることもある」「人に歴史あり」です。

このレモン(写真)をグループワークで使ったのですが、もし辛くなったらレモンを見て「俳優」の話などを思い出してください、という言葉がありました。単価で言ったらレモンって高いですよね。先生が自らスーパーで買ったようなのですが、季節に関係なくいつでもスーパーではレモンが売っているから、レモンを選んだそうです。明らかに今の時期なら「みかん」でもグループワークでは事足りたはずなのに1年中売っているからレモン。さすがプロだなとこっそり感動しました。

先生が介護職は俳優(女優)を繰り返す本当の理由

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