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2015年02月16日

介護職員初任者研修の資格体験談/15日目 老人ホームに男性スタッフが増えてきたと改めて実感

樹脂製から家具調のポータブルトイレまで、トイレの座り比べ?!

前回の研修終了後に実習の予定表が配られました。実習は「訪問介護実習(3時間)」「デイサービス(6時間)/ケアプラザ」「施設実習(6時間)/特別養護老人ホーム」の配分です。横浜市福祉サービス協会での実習の服装は、実習先にあわせますが基本的には「襟付き半そでの洋服(ポロシャツなど)、綿パン」とのことで、ジーパンやジャージはダメです。さて、本日の介護職員初任者研修のカリキュラムは「排泄に関連した介護」「食事に関連した介護」です。先生は、これまで同様に現役の介護職の方々で、特別養護老人ホーム、訪問介護事業所の方です。休憩時間に特別養護老人ホームの先生に特養で働いているスタッフの男女比について聞いてみました。昔は女性9:男性1程度だったそうですが、今は半々とのことです。私も有料老人ホームに仕事で行くと男性スタッフが増えてきたなと実感しています。やはり男性がいると“いざ”というときの安心感があるかなと思います。

さて、授業の最初は、前々回の初任者研修終了後にお土産として配られた「オムツ」を自宅で体験してきたときの感想を全員で発表しあいました。私のオムツレポートはまた別でレポートしたいと思います。今日は他の受講生の感想を紹介します。

前回(介護初任者研修の14日目)のレポートはこちら

オムツ体験をした感想(比較的受講生そのままのコメント)

恥ずかしい感じだった。出すことに抵抗があった。出た後に動くのが難しかった。すぐ外してしまった。人間の尊厳についてわかった。出た後すぐに交換したくなった。気持ちが悪い。ゴミ捨てが困った。腰回りに違和感があった。我慢して出した。オムツの上に着る洋服が困った。ぎりぎりまで我慢した。オムツをしているときに家のチャイムが鳴った。なかなかでない。座っていてもなかなか出ない。出した後は重たかった。ゴワゴワしている。暖かい感じが気持ち悪い。座った時に広がる。歩いた時に揺れる。どういう姿勢で出すか悩んだ。

先生は、「認知症の方もオムツ体験をした受講生の感想と同じような想いをしているケースもあります」「だから、弄便(ろうべん※)徘徊、落ち着かない場合はもしかするとオムツが原因かもしれない。という意識を忘れないで欲しい」そして先生は、早く見つけて、不快な気持ちを早く解消してあげることが大切というお話をしていまいた。あと例え認知症の方であって弄便行為をしても否定をしてはダメで、個別のケア方法を考えることが重要とのことです。そして、何より食事、入浴、排泄の中で最優先することが排泄とのことです。
※弄便(ろうべん)とは、便をいじって壁や床にこすりつけるような行為。自分の不快感を解消する行為のひとつ。

■排便に関連したこころの仕組みとは
「こころの問題が排泄に影響を与える。排泄の問題がこころに影響を与える。」
緊張するとトイレが近くなる、旅行すると便秘になる、ストレスが増えると下痢になる方いらっしゃいますよね。これは自律神経のバランスがくずれ結果的に「排泄障害」が起こることが起因とされています。ポイントは、“こころ”と“排泄”は密接な関係であるということです。だから、介護の現場において排泄介助のひとつである「オムツ交換」は単なる「排泄をきれいにする」だけではなく「こころを整える」という意味あいもあるんですね。あと、先生が言っていたのは、オムツ交換は利用者の方に「恥ずかしい」「見られたくない」「介護職に申し訳ない気持ち、遠慮」などもあるのでそこをしっかりと理解して、室内のカーテンを閉める、会話をしながらオムツ交換をするなど環境づくりや気配りが場合によっては技術よりも大切な介護技術かもしれないとのことでした。ふむふむ。

オムツ体験をした感想(比較的受講生そのままのコメント)

口腔ケアの“今”の概念は「食べる口をつくる」

口腔ケアとは、口腔の清掃介助といのがこれまでの概念でしたが、今の新しい概念は、「食べる口をつくる」というところです。そのため、食事前にも口腔ケアを行い、食事がしやすい口をつくるそうです。口腔内ケアを食前にするかしないで、唾液の分泌や噛む力も全く違ってくる。咀嚼(そしゃく:噛む)する力も弱いし、口を開ける力も弱い。だから、食前のケアもすごく大事。口腔内容をマッサージしてから食堂にご案内している。高齢者が口腔内の機能を低下させないために、介護職として介護を行っているそうです。さて、口腔ケアのために歯ブラシの先がスポンジになっているものを今回は活用します。

口腔ケアの手順
①口腔内の監察 観察
②保湿ケア
③粘膜ケア
④歯の清掃
イメージとしては、口腔=歯が先にきそうですが、歯は最後なんですね。

■名言
排せつをしっかりケアすると介護職にとっても精神的負担を軽減できる。

次回持ち物は、タオル2枚(てぬぐい)、ビニール袋です。

口腔ケアの“今”の概念は「食べる口をつくる」

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