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2015年02月11日

介護職員初任者研修の資格体験談/12日目 介護職員初任者研修の受講生の最高齢は90歳

洋服の着脱の基本は「脱健着患(だっけんちゃっかん)」

横浜市福祉サービス協会の介護職員初任者研修の日程は、全部で23日(うち実習3日)ですので、ようやく今日で折り返しです。今日から座学の授業は減って技術演習にはいってきます。それに合わせて持ち物が増えます。これまではテキストと筆記用具のみでしたが、今日は「パジャマ(ジャージ)」「爪切り」「ハンドタオル」を持参です。これからも技術演習ではそれぞれ持ち物があるそうです。基本的には家にあるものなので買う必要がないそうです。

本日のカリキュラムは「睡眠に関連した介護」「整容に関連した介護」です。介護技術になると講師の先生は3名体制になるそうです。これは、介護職員初任者研修の決まり事のようですが運営も大変ですね。今日の先生は、横浜市緑区にある介護事務所と横浜市南区にある介護事務所、研修センターの先生です。あと、今日聞いたのですが横浜市福祉サービス協会の初任者研修の最高年齢は90歳とのことです。理由は何であれ、「すごい!」の一言につきます。私ももっと頑張らなくてはと刺激を受けました。

■介護技術で必ず覚えてほしい言葉と原則(先生より)
≪言葉≫
端座位(たんざい)・・・ベッドの端に腰掛ける状態
長座位(ちょうざい)・・・足を延ばして座る状態
健側・・・(けんそく)麻痺していない側
患側(かんそく)・・・麻痺している側
仰臥位(ぎょうがい)・・・仰向けで寝ている状態
側臥位(そくがい)・・・横向きに寝ている状態

≪原則≫
脱健着患(だっけんちゃっかん)・・・片麻痺の場合の基本原則で洋服を着るときは麻痺がある側から着せて、脱がすときは健康な方から脱がす

前回(介護初任者研修の11日目)のレポートはこちら

介護シーツの敷き方(ベッドメイキング)

皆さん、シーツはどんなシーツを使っていますか?ご自宅の場合、多く方がワンタッチシーツやボックスシーツ(底部にゴムが入っていて布団にかぶせるタイプ)などを使っているのではないかと思います。介護の場合、介護用ベッドのマットレスにフラットシーツ(布団にかぶせ余った部分を織り込むタイプ)を使っているケースが多いようです。なかなか自宅で使うことは無くなったかと思いますが、私たちの身近なところですと旅館などで使われていることの多いシーツですね。理由は色々とあるかと思いますが、リネン会社の安さやシーツ交換のしやすさ、使い勝手などがあるのではないかと思います。

さて、本題に戻りますと、そのフラットシーツの敷き方について学びました。ポイントは、“キレイに敷く”ではなく、“しわがないように敷く”です。高齢者の場合“しわ”が体の負担になることがあるからです。たたんである状態のシーツをベッドの中心にくるように置いて・・・んー、なかなか難しいですね。みんな「どっちに置く?」何て話をしながら敷いていました。先生が繰り返し教えてくれるので、全員無事クリアです。他の初任者研修はわかりませんが、横浜市福祉サービス協会の今日の授業では6つのグループに4人の先生がいましたので先生が丁寧に教えてくれたのでとても良かったです。

介護シーツの敷き方(ベッドメイキング)

人の爪切りは怖い?!

今日の持ち物に爪切りがありましたが、もちろん自分の爪を切るのではなく、同じ受講生の爪を切りあるためにあります。先生の一人に“爪切りの匠”がおりまして特養(とくよう)で様々な入居者の爪を切っているそうです。高齢者の爪はなかなか個性的なものが多いのです。理由としては加齢によって爪の水分がなくなり固くなったり、縮んで個性的な爪になるそうです。ちなみに厚生労働省が医療行為でないものとして平成17年に通達したものによると「爪そのものに異常がなく、爪の周囲の皮膚にも化膿や炎症がなく、かつ、糖尿病等の疾患に伴う専門的な管理が必要でない場合に、その爪を爪切りで切ること及びヤスリでやすりがけすること」は原則として医師法・歯科医師法・保健師助産師看護師の規制の対象とする必要がないものして考えられるそうです。んー、何だかややっこしいですが、要するに「爪と体に異常がなければ介護職でも爪を切ってもいいですよ。(安全に行って)」といったところでしょうか。で、この爪切りですが、ドキドキするんです。

●高齢者の爪切りポイント
・爪と指をふやかして柔らかくする
・爪と皮膚をしっかり分けて切る
・一気に切らないで数回にわけて切る
・不安のある爪は自分で切らない(看護師に切ってもらう)
・目に不安がある場合はメガネをかける

■名言
●初任者研修は介護される側になれる良い機会だから受講生同士で指摘しあってほしい

名言というかアドバイスになってしまいましたが、この初任者研修は利用者側の体験をできる良い機会なので、受講生同士で指摘しあって、教えあって欲しいとのことでした。利用者は我慢をする人が多いのでなかなか意見は聞けないそうです。

毎回、この取材レポートは受講が終わった日に書くようにしていますが、「今日は金曜日だから明日やろう」と書かなかったのが仇(あだ)となり、3日後に書きました。はい、忘れる前に書いた方が結果的に楽です。以後、気を付けましょう(自分へ)

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