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2015年02月05日

介護職員初任者研修の資格体験談/10日目 介護職員初任者研修でよく出る「バイスティックの7原則」

介護職員初任者研修の費用にはプラスでレントゲン代が必要

今日友人から偶然この「取材レポート」を見たという連絡をもらいました。介護職員初任者研修の費用はいくら?と質問されたので、私が受講している横浜市福祉サービス協会はキャンペーンで30,000円だったという話をしました。「安いね。でも何か裏があるの?」と言われましたが、今のところ裏はありません(笑)費用のことは取材レポートの1日目に書きましたので興味のある方は読んでみてください。ちなみに、私の独自調査によると介護職員初任者研修の費用は、通学制で平均約66,000円です(あくまでも独自ですが)。そうだ、他にかかる費用があります。それは実習の時までに提出するレントゲンの費用です。横浜市福祉サービス協会で提携しているところは、約3,000円です。他の受講生に聞いてみたら自宅の近くに2,000円程度でとれた(レントゲン)、と話していたので自分で調べてみるのも良いかもしれません。それと、テキスト代が含まれているかいないかも確認した方がいいですね。

さて、今日の介護職員初任者研修のカリキュラムは「介護におけるコミュニケーション」「介護におけるチームのコミュニケーション」です。10日目の先生は横浜市栄区にある地域ケアプラザ(地域包括支援センター)の副所長で主任ケアマネージャーの先生です。ちなみに主任ケアマネ(ケアマネージャー)とは、資格ではなく職種で、ケアマネージャーを指導・支援、様々な関係機関と連携する職種で、非常に重要な職種のひとつです。もちろん主任ケアマネになるにはケアマネージャーの資格が必要で実務経験や研修などなかなかハードルの高い職種です。それと今日の講師の先生が勤める横浜市栄区では高齢者(65歳以上)の全世帯に「緊急時医療情報キット」を配っているそうです。この緊急医療キットには、かかりつけ医や服薬内容、介護関係者などの情報が記載されている紙が筒の中に入っていて、その筒は冷蔵庫に保管されているそうです。冷蔵庫がない家庭はないそうで、場所もわかりやすいことから冷蔵庫で保管されているそうです。そもそもこの話になったのは「プライバシー」「個人情報」に関する流れからで救急隊員が冷蔵庫はプライバシーに関する場所だから開けられないという問題があったみたいで、その結果本人が同意した紙を冷蔵庫と玄関に掲示しているそうです。ポイントは民生委員や地域の関係者が訪問しては配布などもしているそうです。いい取り組みですね、栄区!

前回(介護初任者研修の9日目)のレポートはこちら

バイスティックの7原則とは

これまでの介護職員初任者研修でよく出てくる言葉「ベスト10」に入っているのではないかと思う言葉に「バイスティックの7原則」というものがあります。これは、アメリカの社会福祉研究者の名前で個別援助における価値観について7つの原則を示したものです。恥ずかしながら私介護業界に長らく居ますが、このバイスティックの原則は初めて聞きました。簡単に言うと「介護職が守るべき原則」といったところです。さて、その7つを紹介しますね。社会福祉士や介護福祉士の試験にはよく出る言葉ですので、目指す方は参考にしてみてください。

●バイスティックの7原則
①個別化
②意図的な感情表現
③統制された情緒的関与
④受容
⑤非審判的態度
⑥利用者の自己決定
⑦秘密保持
文字から読み取れる内容のものとなかなか馴染みの少ない言葉がありますね。興味がある人は調べてみてください。ちなみに⑤は、自分の役割について利用者を非難したり裁いたりする態度を取らないということです。どんな方にも色々な過去がありますが、それに関して自分の価値観に基づいて非難しないということですね。これは、以前の先生が言っていましたが、もし利用者に犯罪歴があったとしても介護職個人の価値観で非難してはならず、専門職・プロフェッショナルとして援助するのが私たちの仕事、と話してくれました。

バイスティックの7原則とは

グループワークが盛りだくさん。2日に1度は自己紹介。

今日は、これまでで一番グループワークが多かったような気がします。まず、やり方が異なるものの多いグループワークが「自己覚知」です。自分を知るということですね。これも介護職員初任者研修でよく出てくる言葉「ベスト10」に入るかと思います。ちなみに1位は今ひそかにカウントしている最中ですが、恐らく現時点では圧倒的1位ではないかと思います。最後の方に紹介しますね。本題に戻り今日のカリキュラムは「介護におけるコミュニケーション」と言うことで、「視覚障害」「聴覚障害」「認知症」の方とのコミュニケーションに関するグループワークです。私は先生が出したお題を聴覚障害の方に声以外で伝えるということをしました。「只今調理場から出火しました。安全に外に避難してください。(だいぶ略していますが)」を言葉以外で伝えます。私は筆談で伝えましたが、これは時間がかかるので本当にその状況になったらジェスチャーで「火事」っぽいこと本気の顔で伝えて手を引っ張って避難するという方法もあるかもしれませんね。ちなみに介護施設では避難訓練が義務付けられていますので、その訓練をいざというときにしっかり実施するのが良いと思います。あと、今日面白かったのは、各グループワークではそのグループに名前をつけ会社と仮定して実施しました。ちなみに私が所属している会社は「たんぽぽケアセンター」です。競合は「サンフラワー関内」です(笑)でも、ちゃんと名前を決めた背景なども発表しあいました。社長もいます。社長には「ホウレンソウ」をしなくてはなりません。

■名言
隠された真実がある

補足すると、本当のお客様の気持ちをどう読み取るかが重要、ということです。

さて、今日の先生は横浜市栄区の小菅ヶ谷という地域に勤めている方ですが、ご自身の趣味で「コスガヤファイブ」というキャラクターを作成しているそうです。今日の先生がプロジェクターに映している資料にも細部にこだわりを感じるコスガヤファイブが登場していました。先生に理由を聞くと「子供にも高齢者の方にもわかりやすく伝えるためにデザインした」そうです。いやー、この出来が感情をすごく上手に表現していてわかりやすい(=イメージしやすい)キャラクターなのです。きっと色々と考えてキャラクターという方法を活用しているのではないかと思います。すごいですね。ちなみにコスガヤファイブは「ほうかつ君」「コーディネーター君」「はまなすちゃん」「ききょう君」「ケアマネさん」がいます。それぞれ仕事の役割で異なるキャラクターがいるんですね。感動です。

グループワークが盛りだくさん。2日に1度は自己紹介。

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