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2015年11月30日

介護付有料老人ホーム「グレースメイト鷺ノ宮参番館」(オールライフメイト)

練馬区中村南にある「グレースメイト鷺ノ宮参番館」を取材。

お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたことをありのままに報告する施設訪問レポート。今回は「グレースメイト鷺ノ宮 参番館」を訪ねました。

■姉妹施設で「グレースタウン」を結成

 2015年に地域に根差した施設として「グレースメイト鷺ノ宮」がオープン。「グレースメイト鷺ノ宮 弐番館」は2013年に設立、そして一番新しい「グレースメイト鷺ノ宮 参番館」が昨年10月にオープン。この3つの施設が近隣に建っています。さらに、最寄りの駅である「中村橋」(西武池袋線)の向こう側にももう1施設、「グレースメイト中村橋」がありますから、まさに〝グレースタウン〟とも呼ぶべき一角となっています。
 同じ会社が運営する姉妹施設が近隣に存在するということは、さまざまなメリットのあることが推測できますね。これも「グレースメイト」グループの特長の1つといっていいでしょう。

その中でも、「グレースメイト鷺ノ宮」は医療対応特化型ホーム、「グレースメイト鷺ノ宮 弐番館」は機能訓練充実型ホーム、「グレースメイト鷺ノ宮 参番館」は介護予防強化型ホーム、というように、それぞれの特色を打ち出していますから、入居者は自分の状態に応じて選べます。入居してからも、隣の施設のプログラムに参加したりすることもできますから、単独の施設よりも幅広い交流ができます。「グレースメイト鷺ノ宮 参番館」をご検討中の方は、ぜひとも、他の2つ(中村橋も合わせると3つ)の施設も含めて、それぞれの施設との交流ができることも考慮に入れてご検討ください。

グレースメイトを運営しているのは、オールライフメイトという会社です。平成13年に設立され、平成14年12月、千葉県松戸市に「グレースメイト松戸」を開業。以降、平成17年「グレースメイト鷺ノ宮」、平成22年「グレースメイト目白」と順次展開してゆき、現在は6施設を運営しています。グレースタウン周辺は老人ホームがあちこちに点在している、いうなれば“老人ホーム銀座”なんですね。さぞかし競争が激しそうですが、競争原理が働いて、各施設の質が上がったり、価格が下がったりすれば、利用者にとってはありがたい話です。老人ホームを検討中の方で、地域を限定していなければ、この辺りの地域に注目してみてもいいと思います。

介護予防トレーニングマシンと、いつでも食べられる焼きたてパン

今回は西武新宿線・鷺ノ宮駅から歩いて「グレースメイト鷺ノ宮 参番館」へ向かったのですが、道中、たまたま同行したお探し介護相談員の小泉が、「ここも、あそこも老人ホームなんですよ」と教えてくれます。言われるまで気がつきませんでしたが、たしかに老人ホーム多いです。鷺ノ宮駅から中杉通り(道幅のわりには交通量が多いようなので、クルマにはくれぐれもご注意ください)を歩き、中村橋三丁目北の交差点を左折。「ここは○○○(某有名外食チェーン、名前出しても問題ないとは思いますが、一応伏せておきます)が経営する老人ホームなんですよ」と小泉が指差した建物と道を挟んで向かい側、モデルルーム公開中!みたいなノボリが立っていたので、てっきり高級マンションだと思った建物が、「グレースメイト鷺ノ宮 参番館」でした。

最近の老人ホームはお洒落な建物が多くて、これまでも「とても老人ホームには見えない」という表現を何度も使ってきましたが、ここもまさしくそうですね。名称がわからないのでうまく説明できませんが、半円柱状になっていてアーチを描いている石造りの壁や、エントランスを覆う大理石風の庇がお洒落でセンスよく、高級感も漂わせています。外からガラス越しに見える円柱状の中に、なにやらトレーニングマシンのようなものが並んでいて、高級スポーツクラブのような趣もありますね。

では、中に入ってみましょう。円柱状の壁の中は、明るい日差しが差し込むホールになっていて、その壁際に並んでいるのは、やはり各種のトレーニングマシンでした。それもスポーツジムにあるようなかなり本格的なやつ。当施設は介護予防強化型ホームということなので、これらのマシンは主に介護予防トレーニングマシンとして、理学療法士(PT)等の指導のもと、入居者の身体状況に合わせた機能訓練を行っているそうです。どちらにしても、これだけ本格的なマシンを備えた施設は他にはそうないでしょう。

このホール内でもう一つ気がついたのは、テーブルの上のガラスの器に盛られたパン。ここでは毎朝焼きたてのパンをこうして出していて、入居者やご家族がいつでも食べられるようにしています。小腹がすいたときや外出先から戻ってきたときなどに、ちょっとつまめていいですよね。もちろん試食させてもらいました。軽めの焼き上がりでサクサクしていながらモチモチ感もあり、噛み締めるとちゃんと小麦の味がしておいしいです。甘いものが好きならジャムもつけられます。こういう気配りがうれしいですよねえ。用意する側は大変だと思いますけど。

案内していただいた営業部の野沢真治係長
ロビーラウンジにあるトレーニングマシーン
ちゃっかり試食したおいしいパン

ライブカメラで施設内の様子を家族が遠隔確認

ホールから奥に進んで、広々とした食堂兼機能訓練室、談話コーナー、理容室、屋上庭園などを見せてもらいました。こうした共有スペースにはライブカメラが設置されており、入居者のご家族がパソコンからオンラインで施設内の様子を確認することができます(カメラ設置は共用スペースのみ。IDとパスワードでプライバシーを保護しています)。これも当施設の特長の1つです。ご家族にとっては、入居しているおじいちゃんおばあちゃんがどんなふうに暮らしているか、その様子が気になるのは当然ですよね。でも、そうそう会いにはいけない、というときに大変便利です。あるご家族は、入居しているおばあちゃんが1人でポツンと座っているのをライブカメラで見て、電話して職員に「声をかけてください」とお願いしたりしたこともあったそうです。職員にとっても大切な気づきのきっかけになり、それがサービスの質を向上させることにつながるのは間違いありません。ライブカメラは、ご家族の安心だけでなく、職員のサービスの質も高めるという、一石二鳥の効果をもたらしています。

居室は18.15㎡の個室が全90室。介護用電動ベット・温水洗浄機能付きトイレ・洗面台・収納家具・エアコン・カーテン・緊急コール設備・スプリンクラー・フットライト完備。とにかく新しくて綺麗です。機械浴はストレッチャー型、車椅子型のいずれも最新の機械を導入。個室浴場も3つあります。個室の浴槽からはよく手入れされた庭園が望めて、いい感じ。特筆すべきは、共用スペースにトイレの数が多いこと。老人ホームのニーズをよく考慮した設計であることが伺えます。
憩いの場としては、広大で見晴らしもいい屋上に庭園があり、1階の食堂の外にもちょっとした芝生の庭があります。屋上庭園からは、天気がよければ、遠くに富士山も望めるそうですよ。取材日はあいにく曇り空で見えませんでしたが、代わりに気持ちの良い風が吹いていて、良い気分になりました。

気になる食事はどうでしょうか。もちろん実際に食べさせてもらいましたが、驚いたことに、刺身が出てきたんです。刺身は鮮度管理が難しいので、老人ホームではめったに出るものではないと聞いています。それが当然のように出てきたので、聞いてみると、これは月2回(5月~10月は除く)の特別メニューとのこと。さすがに、日常的に刺身は無理ですよねえ。それでも、週に月2回とはいえ、ちゃんとした新鮮な刺身を提供しているというのは、食事のレベルが相当高いと判断していいのではないでしょか。刺身だけでなく、天ぷらや煮物も美味しく、本格的な和食の店の昼御膳などとして結構な値段をつけてもいいぐらいの食事でした。もっとも、取材者としては、特別メニューではなく、普段の食事を食べてみたかったのですが、それはまた別の機会を待ちたいと思います。でも、まあ、特別メニューがこれだけのレベルであれば、普段のメニューも間違いはないとは思いますが。

ライブカメラで施設内の様子を家族が遠隔確認
ライブカメラでご家族の安心と職員の気づき
ライブカメラで施設内の様子を家族が遠隔確認
試食した昼食。お刺身がでる施設は珍しい
ライブカメラで施設内の様子を家族が遠隔確認
トイレが共用部に多いのも特徴のひとつ

24時間365日常駐スタッフによる“安心介護”

こうした真新しい施設や食事だけが「グレースメイト鷺ノ宮 参番館」ではありません。当施設の最大の特長といえば、やはり24時間365日体制で常駐する介護スタッフによる、“安心介護”です。それに関してはもう1点、これはあまりアピールはしていないようですが、グレースメイトの各施設の施設長は、すべて看護師であることもポイントです。つまり、現場を束ねる施設長自身が医療現場での経験を持っているということですから、これは心強いですね。その関係から、看護師と協力医療機関との連携が強く、スムーズに行われており、定期的な訪問診察はもちろんのこと、緊急時の対応にも万全の備えを誇っています。

「職員はすべてヘルパー2級以上の有資格者で、そのうちの7割が介護福祉士の資格も持っています。また、理学療養士2名、言語聴覚士1名が常駐で集団や個別の機能訓練も行っています。その他、訪問マッサージや訪問リハなどもあり、要望に応じてさまざまなサービスを受けられるような体制になっています」とは、案内してくれた営業部の野沢真治係長。看護師の施設長にも話を聞きたかったのですが、不在とのことなので、野沢さんが代わりに色々と説明してくれました。余談ですがこの野沢さん、彫りが深くて濃い顔立ちのイケメンなのですが、話してみれば礼儀正しく、物腰も柔らかくて、その外見と人柄とのギャップがいい意味で面白く、好感が持てます。もし興味があれば、グレースメイトの見学の際、見かけたら声をかけてみてください。

 話を戻します。こうした体制面の充実が売りの「グレースメイト鷺ノ宮 参番館」ですが、生活の上でのお楽しみ、つまりレクリエーションも盛んです。そう聞くと、「なんだ、レクリエーションならどこの施設でもやっているよ」という方もいるでしょうが、ここのはもっと本格的です。たとえば合唱部では、地域の住人も交えて30名程度が毎回参加。入居者と地域住民との割合は半々ぐらいだそうですから、施設内というよりもはや地域の活動ですね。そしてコンテストなどへの出場も狙っているといいますから、かなり熱心な練習の様子が想像できます。また麻雀部では、「グレースメイト鷺ノ宮」や「グレースメイト鷺ノ宮 弐番館」の入居者も集まってドンジャラドンジャラ楽しんでいるそうです。そうです。こうしたレクリエーションでこそ、姉妹施設が近隣にあることのメリットが活かせます。1つのプログラムに複数の施設から参加することで、交流が生まれますし、活動内容もより本格的になるでしょうね。「そっちの施設はどうだ?」「今度はこっちへ遊びに来いよ」なんて会話が弾む様子が目に浮かびます。取材日の数日前には、外食レクリエーションなるものも行われ、ご家族も含む有志が集まって外食に出かけたことが掲示板に張り出されていました。本格的な活動ではなくとも、外食というちょっとした行動を楽しみに変える、そんな雰囲気もここにはありますから、誰もが気軽に参加して、交流を広げていけるのではないでしょうか。

24時間365日常駐スタッフによる“安心介護”
写真が悪いのですが、実際はすごく明るい食堂・機能訓練室
24時間365日常駐スタッフによる“安心介護”
個浴室からは坪庭も見れる
24時間365日常駐スタッフによる“安心介護”
ティーガーデンでゆっくり自然を感じることができる

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