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働いて報酬を得るデイサービス「DAYS BLG!」(NPO法人町田市つながりの開)≪前編≫

東京都町田市にある「next (future) generation service DAYS BLG!」を取材。

 お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、感じて、体験したことをありのままに報告する施設訪問レポート。今回は「DAYS BLG! (デイズ ビーエルジー!)」を訪ねました。
今回は長編になりましたので前編・後編でレポートを公開します。

■障害のある生活を、皆で感動的なものに!

 「DAYS BLG!」は、その名からは何の施設だかわからないかもしれませんが、通所介護施設、いわゆるデイサービスです。いわれてみれば、「DAYS」という文字がそれを表していますね。「BLG」はそれぞれ「Barriers」「Life」「Gathering」の頭文字。最後の「!」(感嘆符)は「Exclamation」を表します。

 その意味を勝手に解釈すれば、“障害のある生活を、皆で集まって、感動的なものにしよう”といったところでしょうか。ここでいう障害とは、ずばり「認知症」のことを指します。つまり「DAYS BLG!」は、認知症専門、とまで言い切ってしまっていいのかどうかはわかりませんが、認知症の人を積極的に受け入れ、認知症に対してのユニークな取り組みを行っているデイサービスなのです。

 これまで、この施設訪問レポートでは、訪問した施設はすべて老人ホーム、すなわち入居施設でした。しかし今回はじめて、入居施設ではない通所のデイサービスが登場したことに、あれ? と思われた方もおられるかもしれません。なぜ今回は老人ホームではなくデイザービスなのか? その理由もここにあります。認知症の人を積極的に受け入れている「DAYS BLG!」の活動が、大変ユニークであるという情報を聞きつけ、日頃から認知症に関心を持っているお探し介護ライターとしては、ぜひとも現場を見せていただきたい、ということで取材を申請し、晴れて今回、実現したというわけです。

■認知症を“自分事”として考えるとは?

 「DAYS BLG!」のリーフレットには、こう書かれています。

「認知症の当事者が言われる『生きづらい』ことや『生活しにくい』ことは、どういうものでしょうか。それは自らの意思とは関係なく、自ら望んでいない生活を余儀なくされること、また社会や環境が整備されていないことです。 でもそれは認知症に限らず、私たちにも当てはまることが多くあります。私たちは今まさに“認知症を自分事”として考え、一人ひとりが人生の主人公でいられるような社会や環境を創設していきます」

 いかがでしょうか。“認知症を自分事”として考え、というところが最大のポイントである、と私は感じましたが、皆さんはどう思いますか?「なるほど!」と膝を打ちたくなる一方で、今ひとつピンと来ない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。認知症は、認知症になった当人でさえ、そうとは意識していない場合が多いと聞きます。そんな認知症を自分のこととして捉えるとは一体、どういうことか。その答え、もしくはヒントとなるものもリーフレットの中で見つけることができます。

 まず、「DAYS BLG!」のコンセプトとして、「『ハブ機能』~社会とのつながり・地域での役割・一般大手企業との連携~といった活動を主な内容としてデイの場にハブ機能を持たせます」とあります。続けて、「『利用者から生活者へ』介護されるだけの存在ではなく、自らが主役となって、再び生活者=消費者となれるようサポート致します」と書かれています。こうしたコンセプトと、先述の“認知症を自分事”として捉えることを合わせて考えると、当施設の考え方というか、方針がなんとなくみえてくるような気がします。

■認知症であっても「社会とつながり」「地域での役割」を果たすために

認知症の当事者が「生きづらい」「生活しにくい」と感じるのは、社会や環境が整備されていないこともあって、自らの意思とは関係なく、自らが望んでいない生活を余儀なくされるから。では、認知症の当事者が「生きがい」を持って、「生き生きと生活できる」環境とはどんなものか? それは、認知症であっても「社会とつながり」、「地域での役割」を持つこと。認知症だからといって介護されるだけの存在ではなく、自らが主役となり、再び「生活者=消費者」となること。そのために、「DAYS BLG!」では、一般大手企業と連携するなどして、社会とつながり、地域での役割を果たすための“ハブ機能”をデイの場に持たせ、本人の“想い”を実現していこう、ということです。
ちなみにリーフレットには、『WHOの障害定義』として、「日本標準ではなく、世界基準を目指します」という文言もあります。もしかしたらこうした考え方のほうが世界基準なのかもしれませんね。
引用が多くて恐縮ですが、もう少し、リーフレットの文面を紹介します。

『next (future) generation service』
・メンバーは比較的若い人が多いです
・子供じみたことは行いません
・想いが実現できる場所
・新しいケアの考え
・福祉のイメージを変えます
・社会的チャレンジをしていきます

『5mission statement』私たちの活動は~
・あなたの活動でもあります
・大切な人の活動でもあります
・町づくり活動でもあります
・地域が成長する活動でもあります
・未来につながっています   

東京都町田市成瀬台にあるDAYS BLG!


ウッドデッキ側から建物内に入る