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2017.02.15
介護ニュース

欧米と日本の終末期の違い――寝たきり老人になるかならないか

欧米諸国には「寝たきり老人」がほとんど存在しません。これは欧米の方が日本よりも福祉体制が発達しているから……ではなく、考え方の違いに由来します。福祉大国スウェーデンでは、食事を取れなくなった高齢者に対して点滴などの人工栄養を与える処置を行いません。何故なら、スウェーデンには「人工栄養などで無理な延命を行い自然な死から遠ざける事は非倫理的だ」という価値観が根付いているからです。この考え方は他の欧米諸国でも一般的であり、殆どの高齢者は「寝たきり老人」となる前に死を迎えていきます。
さて、日本では高齢者に対して様々な延命治療を行うことが通例であり、平均寿命も80歳を超えています。しかしその結果、「寝たきり老人」となってベッドの上で余生を過ごす高齢者や、意志疎通がほとんどできなくなっているにも関わらず周囲の意向で延命措置を行われる高齢者も増えています。
寝たきりになろうと延命治療を受けて長生きすることと、自然に任せて死を迎えること、どちらが良い終末期なのでしょうか。本人の意向や家族の負担を考慮する為にも、終末期について話し合う機会を設けてはいかがでしょうか?
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