2016.12.13
介護ニュース
忘れた記憶が戻る。アルツハイマー改善か。マウスによる実験結果を発表。
若年性アルツハイマーの遺伝子をマウスに組み込むことで物忘れの症状を起こすようにして、実験を開始します。このマウスに電気刺激の恐怖体験をさせ、その時に働く神経細胞に印をつけます。翌日には恐怖体験を忘れてしまっていました。しかし、二日目に電気刺激無しで神経細胞に働かせてみたところ恐怖体験の時の記憶を思い出し、すくんで動かなくなりました。これにより神経細胞の働きで記憶がよみがえると判断されたようです。物忘れの仕組みを解明する成果を果たしたと言えます。
この実験後に理研の利根川さんは「患者の記憶は正しく形成できていないのではなく、思い出せないだけなのかもしれない」というコメントを残しています。この実験結果を今後の医療現場へと繋げていければアルツハイマー病を発症している悩める患者の光になってくれるのではないでしょうか。