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民間老人ホームの選び方一覧

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老人ホームの選び方
本人様とご家族の意思や条件の着地点を定めましょう
先ずは本人様とご家族の考えの齟齬が無いように、しっかり話し合いましょう。
①ご本人の意思

どのような方でも、住み慣れたご自宅で最期まで過ごしたいものです。
それが叶わずに、止む無く施設暮らしをするというのは本人様もお辛いでしょうし、ご家族も後ろめたさを感じておられることが多々あります。
認知症や病気で重篤になられた場合はその思いをうかがい知ることは困難ですが、なるべくご本人が希望されているポイントをご家族が把握しましょう。
その全てを叶えることは不可能ですが、施設探しをする際にはご本人の希望を念頭に検討しましょう。

②ご家族の意思の統一

いざ施設探しをはじめてもご家族内の意見の食い違いで、なかなか決めることができず暗礁に乗り上げてしまうこともあります。
それぞれの大切にしていることを列挙して、その中から合意点をいくつか絞っていくことが大切です。
ご家族の一人が独断で老人ホームを決め、ご本人が入居されてから、他のご家族が「納得できない」と言って退去させたという話もなくはありません。そのような場合一番お困りにおなるのはご本人です。
先ずは、しっかりと家族会議を開いて、意見のすり合わせをし、優先順位を明確にしてから施設探しを始めましょう。


3-2
老人ホームの選び方
大切なのは費用とエリア
老人ホームの種類についてはご理解いただき、家族会議は開けたでしょうか。それでは、いよいよホーム探しに入りましょう。
選びかたの優先順序は、1.費用、2.エリア決めです。
① 費用
入居時費用
+
毎月支払う費用

費用に関しては必ず無理のない範囲で設定すること。
無理のない範囲  =  入居者の年金や貯蓄で支払える範囲内

よく聞くのが入居費用は捻出できても、月々かかる費用に誤算があったというケースです。
毎月かかる費用は、終わりの時の見通しがたたないため計画を立てることが困難です。
月々の費用を家族で数万円ずつ出し合うという手段もありますが、家族のライフスタイルも変化していくため、あくまで最終手段にすべきでしょう。

② エリア

ご本人がお元気で意思が明確であったり、知人や親族が訪問される場合は、ご本人が住み慣れた地域で選ばれることが多いです。

いくらご本人が住み慣れた地域で…といっても一番大切となるのは入居後、お世話をするご家族がアクセスしやすいことです。

ご本人が介護を多く必要とされているご状態の場合は、ご家族のご自宅に近いとか、駅から近く交通の便が良いとかアクセスの良さを重視すべきです。
限りある月日を大切にするために、頻繁に面会に行けることや、何かの際にはすぐに駆けつけられる立地が好ましいです。

まとめ

費用とエリアが決まれば、候補となる施設を絞ることができますね。
選びかたのイメージとしては一般的に家を購入または借りるときと似ています。
住宅価格や家賃がそうであるように、同じサービス内容だとしても都心と郊外の施設では費用面で大きな差が出てきます。
費用面と便宜面の双方向から検討して、折り合う施設を選ぶようにしましょう。


3-3
老人ホームの選び方
本人様に合うサービスが提供されているか確認しましょう
費用とエリアが絞られても本人様に合うサービスが無いと、生活が充実したものになりません。
①認知症対応

厚生労働省の発表によると、日本における65歳以上の認知症の人数は2020年に約602万人と推計され、2025年には約675万人と高齢者の5.4人に1人が認知症になると予想されています。
大概の民間老人ホームでは認知症の受け入れの相談に応じてくれています。
しかし、認知症を患っておられる方を受け入れてきたホームでも、認知症の症状(他の入居者に及ぶ迷惑行為、暴力や大声を上げたり徘徊するなど)によっては入居を断られてしまうこともあります。
先ずは、ご本人と同様の方の受け入れ実績があるかどうかを確認してみましょう。そして、どう対応してきたか聞いてみましょう。
また、認知症の進行予防のためにどのようなことをしているかも要確認です。

②リハビリテーション対応

リハビリテーションというと病院で専門職員に施術される心身機能や日常生活動作の改善向上を連想しがちですが、老人ホームでのリハビリテーションは生活の中における、心身機能や生活機能の維持を目的としています。
老人ホームにはいわゆるリハビリテーションの専門職である理学療法士や作業療法士、言語聴覚士を配置する義務はないのですが、ホームによってはそれらの専門職を在籍させ、個別のリハビリテーションを行うところもあります。
また、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅では、介護保険を利用した訪問リハビリテーションや通所リハビリテーションを実施することもできます。

③医療対応

介護付有料老人ホームでは日中看護師が勤務することを義務付けられています。
日中看護師が対応できる範疇の医療行為であれば問題はないのですが、夜間帯も医療行為がある方、あるいはその可能性がでてくる方は24時間看護師配置があるホームでないと対応できません。
具体的には、インスリン注射(1日に4回)、経管栄養の管理、人工呼吸器の管理、喀痰吸引などがあります。
たとえ医療行為が無くても、夜間に看護師が勤務していることは心理的にも安心感はあります。

④看取り対応

近年、病院ではなく老人ホームで看取りを行う方が増えています。
看取りは、病状の回復が見込めず死が避けられない状況の方に対し、延命治療のような積極的医療行為は行いません。そして最期を迎えるその時まで、食事や排泄の介護といった日常生活のケアを行います。
多くの老人ホームで看取りは行っていますが、職員への教育や医療機関との連携が難しいなどの理由で行っていない場合もあります。
最期の過ごし方も想定したうえで、老人ホーム探しをご検討ください。

⑤食事

入居して毎日の生活の中で一番の楽しみは食事ではないでしょうか。
できれば見学時に昼食を試食することをお勧めしますが、検討する全ての老人ホームで試食するわけにもいきません。
そこで献立表を入手して、バラエティ性があるか、イベント食は充実しているか、セレクト食があるかなど確認しましょう。
また、咀嚼力や嚥下機能の変化に対して食事形態(一口大・刻み食・とろみ食・ミキサー食・ソフト食など)が変えられるかなども確認してみましょう。

⑥レクリエーション

入居しても居室で一人ポツンと一日を過ごすのは嫌だと思っている方は少なくありません。
ホームによっては毎日幾つものプログラムが実施されているところもあります。また、外出レクリエーションやサークル活動が充実したホームもあります。
レクリエーションは入居者間のコミュニケーションを取る役割だけでなく、脳機能や身体機能の維持向上にもつながります。更に食欲や睡眠の良いサポートにもなりますので、軽視することはできません。
ご本人が楽しく暮らせそうなアクティビティがある老人ホームを選ぶことも大事なポイントです。

基礎知識一覧

民間老人ホームの選び方一覧

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